私のフォークギター
今から40年以上前、我が家には古い小さなガットギターがあった。父親が弾いていたわけではなく、誰の物かも不明であったが、とにかく、当時はフォークソングの黎明期、私は中学生になったばかりであったが、この古いガットギターを手に自己流の練習を始めた。
音階を覚えると、次はコードであるが、このガットギターでは、Fなどのバレーコードがどうしても押さえられない。やっぱりフォークギターじゃないとダメだとばかり、貯め込んだ小遣いで、8千円程度の全音のフォークギターを初めて購入した。今から考えると、都会ではともかく、昭和40年代前半に山口県のような田舎で中学生がフォークギターを弾いているというのは珍しかったように思う。ギター雑誌GUTSの楽譜を食い入るように見て、毎日練習していたのを覚えている。
高校に入ってからも、フォークブームは衰えておらず、新しいギターが欲しくなる。お年玉などを貯め込んだ貯金全額を握りしめ、街の楽器屋に向かった。そこにはピカピカのヤマハのフォークギターが吊してあり値段は18000円、しかし、私の目は特等席に置いてあったヤマキというメーカーのカスタムメードのフォークギター(Fー130)に釘付けとなる。何と値段は3万円、その楽器屋に置いてあった最も高価なギターがこれだったのである。昭和45年の大卒初任給の平均が41000円程度だったらしく、当時の我が家にとっても3万円は大金であったが、足りない分は親に助けてもらったような記憶がある。
あれから38年経った今も、ヤマキのフォークギターはまだ手元にある。以後、何年かに一度、ギターの存在を思い出す度に弦を張り替え音を出していたが、今朝、数年ぶりに急にギターを弾きたくなって、新しいギターの弦を買いに走った。弦と一緒に、初めてチューニングメーターなるものも買った。子供の頃からギターのチューニングは、音叉と自分の耳で済ませてきたのだが、年齢と共に何もかも体の部品が衰えていくのを感じているため、音程を目で確かめられるクロマチックメーターを買ったのである。ギターを久しぶりに弾いてみようと思ったのも、指先の運動が脳の活動低下の防止に役立つかもしれないと考えたためである。
家に帰ってからギターを出してみると、なんと!ギターの塗装の艶がすっかりなくなってしまっているではないか。何が原因でこうなったのだろう?数年前までは大丈夫だったのに。がっくりである。弦を張り替え、さっそくチューニングメーターでチューニングし、音を出してみる。今回は、できるだけ指が痛くないようにと弦は最も細いエキストラライト弦にしたのだが、マーチンのこの弦との相性がよかったのか、ほれぼれするような豊かな響きを奏でてくれた。チューニングも正確なのだろう、和音の響きが素晴らしい。楽器の音色だけは、新品の方がよいとは限らない。不思議である。30分も弾いていたら、左手の指先が痛くなってしまい、本日の練習は終了、指の皮が厚くなるまで、しばらく続けてみようと思う。
最近、天使の歌声を持つ英国の中年女性が世界中で話題になっている。外見からはとても想像できない声と歌唱力が注目されているのだろうが、同様に日本からも50を過ぎた中年天才フォークシンガーが近々誕生するかもしれない?
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 東鳳翩山に登りました。(2009.11.07)
- NIKON D90の露出設定に疑問?(2009.10.27)
- 今年もアートふる山口がやってきました。(2009.10.03)
- 夕焼けと地震?(2009.07.16)
- 運転免許の更新(2009.06.26)


コメント